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CONCEPT

 写真などを印刷する際に用いられるプリンタでは当然のように色は紙の上に混ざった状態でアウトプットされます。この作品はそれとは対照的に、その経過を可視化することはできないのかと考え、画面の中で糸をレイヤー状に重ねることで減法混色と同じような効果を生み出しました。

 

 それぞれの色の糸は一つの始点から始まっており、始まりから終わりまで一本の糸となって時間の経過を表現しており、遠くから離れて見た時に視覚的な錯覚の体験によって作品が成り立ちます。無機質な素材から生まれる有機性をテーマとし、作品自体も2つ揃う事で意味を成す両親がモチーフとなっています。

 

 また釘やテンションのかかった糸など直線的なものばかりで構成された画面からどれだけ柔らかみのある作品を作る事が出来るか試したいという思いから制作に至りました。

 

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